WelbyのPHRプラットフォームがマイナポータルと連携 〜保健医療情報とライフログデータのシームレスな連携により、 新たなPHR利活用ユースケースを創出〜
株式会社Welby(本社:東京都中央区、代表取締役:比木武・山本武、以下Welby)は、Welbyが企画・開発するPHR(Personal Health Record※1)プラットフォームから政府が運営するマイナポータルに接続し、予防接種歴、薬剤情報及び特定健診情報の取得・閲覧が可能となりましたことをお知らせいたします。
これにより、患者(個人)はもとより、その健康維持改善を支援する団体や医療機関等が様々な保健医療情報(健診・予防接種情報、レセプト・処方箋情報、電子カルテ・検査情報など)とライフログデータ(日々の食事の内容やカロリー、血圧や血糖値など)にシームレスにアクセスでき、運動管理、健康維持、服薬管理、医療従事者による患者の健康状態や治療状況の把握・介入などの目的で活用することができるようになります。
■開発背景
近年、患者個人の運動管理、健康維持、服薬管理、医療従事者による患者の健康状態や治療状況の把握・介入など、多様な目的で PHR データを管理するアプリが開発され、多くの方に利用されるようになってきました。
当社は、複数の健康管理アプリから入力された PHR データに対し、医療従事者が統合管理できる 「PHR プラットフォーム」を提供しています。PHR の普及を推進する中で、電子カルテ及びIoT センサー機器との連携を重要なPHRの普及要因として考え、 30 を超える医療機器と連携機能の開発をすすめてきました。
また、既に多くの医療機関で利用されている当社の「PHRプラットフォーム」を他社の PHR 事業者にも提供していくことで、医療従事者が患者のPHRデータを参照する際には「PHRアプリ毎に開発された医療従事者向けのシステムを利用しなければならない」という負担を軽減し、更なる PHR の活用を実現してまいりました。
■マイナポータル連携の概要
この度、当社のPHRがマイナポータルと連携することで、各種検診情報などをPHRプラットフォーム上に取り込み、過去の治療・疾患管理記録、複数の IoT センサー機器で記録した健康情報を一元管理することが可能となります。さらには患者の同意に基づき、同データを医療機関に対して提供し、治療に活用できるデータを拡大することで、患者と医療関係者のコミュニケーションを円滑にし、関係者によるデータの再入力や都度登録を不要にするなど、治療における双方の利便性を向上させることで、デジタルヘルスの普及・推進に寄与することを目指します。
なお、マイナポータルとの連携により、当社のPHRプラットフォームにて取得できる情報は以下の通りです。
・特定健診、後期高齢者健診
・予防接種、新型コロナワクチン接種記録
・薬剤情報
■マイナポータルの利活用に関する将来像
厚生労働省の『データヘルス改革に関する工程表について』によれば、2025年までにはマイナポータル上で保健医療情報を閲覧できる仕組みや情報利活用の推進が整備され、医療・介護分野において大きな変革が期待されています。
当社のPHRデータは、個人の健康情報が多様な経路を辿り、日々のバイタルデータとして格納されています。一方で、マイナポータルに格納されたデータは、真正性の高い公的な情報として確立されています。この両者のデータが組み合わさることで、医療と製薬の現場で新たなイノベーションを起こすことが期待されています。
例えば、医療の臨床現場では、過去の健診情報や既往歴等が記録されたマイナポータルデータとリアルなバイタルデータが記録されたPHRにより、問診時間が削減され、一層患者に寄り添った診察・治療が可能となることが予想されます。
エストニア共和国では、全国の健康記録が一元管理された医療情報サービス”e-Health”を2008年に導入したことにより、医師は、自分が担当する患者の既往歴や過去の診断・検診結果、アレルギー、薬の服用履歴などの多種多様な医療情報を集約したデジタルファイルにアクセスできるようになり、迅速かつ適切な処置が実現されています。(※2)
また、製薬企業は膨大なPHRデータとマイナポータルデータを分析することで、特定の疾患や症状に対してより効果的な治療薬を開発する際の参考とすることが期待されるなど、製薬業界のイノベーションを加速し、ひいては新たな治療法が実現される可能性が広がるものと考えます。
※1 PHR:個人の同意取得に基づいて電子的に管理される自らの健康・医療情報
※2 (出典)総務省:情報連携による効率的・効果的な地域医療の提供
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/html/nc233210.html
■株式会社Welbyについて
Welbyは、2011年からPHRサービスを提供するリーディングカンパニーとして、様々な疾患領域の患者さんを対象とする、治療支援デジタルサービスの企画・開発・運用をしています。提供するPHRサービスのひとつ「Welbyマイカルテ」は、糖尿病、高血圧などの生活習慣病患者さんを対象に、血糖値や血圧などの自己管理を支援するクラウドサービスです。
大手製薬企業と共同で企画し、Welbyが運営するPHRサービスも数多くあり、生活習慣病をはじめとして、オンコロジー領域、中枢神経系領域、自己免疫疾患、希少疾患など、幅広い領域でPHRサービスを提供しています。
様々な疾患領域におけるPHRサービスの実績とID・DB基盤を活かし、臨床研究を対象としてPHR/PROを活用したエビデンス創出の相談から、PHR/PROの収集システムの開発・運用、機器の運用支援までをパートナー企業と連携し推進しています。
また、今後は「PHRサービス事業協会」の活動として、ステークホルダー間の協調を促進し、官民一体でPHRの社会実装を加速させ、患者の医療課題解決への貢献を目指しています。
社名:株式会社Welby(証券コード:4438)
代表者:代表取締役 比木 武(ひき たける)/山本 武(やまもと たける)
本社所在地:〒104‐0031 東京都中央区京橋一丁目11番1号 関電不動産八重洲ビル 4階
事業内容:患者向け治療支援デジタルサービスの企画・開発・運用
URL:https://welby.jp/
◇本件に関する問い合わせ先
株式会社Welby 広報担当(早坂)
電話番号 : 03-6206-2937
メールアドレス: pr@welby.jp