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2025/03/03
医療・研究機関との取り組み

「がん患者向けPHR、どんな患者さんが使っているの?」 過去2年のデータから実臨床でPHRを活用している患者像を解析 〜日本臨床腫瘍学会(JSMO) ポスターセッションにて結果を公開〜

株式会社Welby(本社:東京都中央区、代表取締役:比木武・山本武、以下Welby)は、2020年よりがん診療の分野におけるPHR(パーソナル・ヘルス・レコード※1)を無償で提供し、実臨床でがん患者さんの症状モニタリングを普及浸透させるために活動しています。
この度、弊社マーケティング部マネージャーの錢谷聖子が、第22回日本臨床腫瘍学会学術集会(大会長 高山哲治:徳島大学大学院医歯薬学研究部消化器内科学分野)のポスターセッション・臓器横断プログラム3において、「本邦の実臨床におけるがん患者のデジタルモニタリングの実態」を発表することをお知らせいたします。

※1)PHR(Personal Health Record)とは :
PHRは、個人が自ら管理する健康に関する情報・データ、またはそれらを管理する仕組みの総称です。かつて「生涯カルテ」とも呼ばれていたこの概念は、個人が誕生から現在に至るまでの保健医療データを一元管理し、自らの健康増進に活用できることを目指しています。政府が推進する医療Dxの中核として、PHRは社会基盤としての役割を果たすことが期待されています。

【研究背景と目的】
症状モニタリングのがん診療への活用は、2016年に米国臨床腫瘍学会(ASCO)でがん患者を遠隔でモニタリングすることで生存期間が延長するという結果が発表されて以降、国内外でエビデンスが蓄積されています。近年ではElectronic Patient-reported Outcome(ePRO)システムの導入が進んでいますが、ePROは医療者が患者の症状を収集する仕組みであり、患者自身が記録を管理できる機能が不十分な場合があります。
一方、PHRは患者自身が医療情報を保管・管理できる点が特徴で、症状記録機能に加え、データの振り返りや医療者とのコミュニケーション機能も備えていることがあります。このため、日常診療でのPHR導入への期待が高まっています。
しかし、がん診療現場でPHRはまだ一般的ではなく、最適な運用方法を模索している段階です。Welbyは、がん患者向けPHR「WelbyマイカルテONC」を2020年にリリースし、2021年より実臨床での医療者による症状モニタリング機能を公開しました。現在では60を超える医療機関で累計2,000名以上のがん患者さんが利用しています。
本演題では、過去2年分のPHRデータを解析し、「どんな患者がアプリを使っているのか?」「高齢者でも利用可能か?」「医療者によるモニタリングが患者の記録意欲に影響を与えるか?」など、PHRの実際の活用状況を明らかにします。

●ポスター発表詳細
・セッション名: Poster Session
・セッションテーマ: 臓器横断プログラム 3
・演題番号: P39-5
・演題名: 本邦の実臨床におけるがん患者のデジタルモニタリングの実態 ~日々の症状を記録するがん患者向けPHRの後方視的解析~
・日時: 2025年3月6日(木)
・ポスター掲示:9:00~17:00
・フリーディスカッション:13:05-13:50
・会場: ポスター会場 2(神戸国際展示場 3号館 1F 展示室)

「WelbyマイカルテONC」について
がんの治療においては、「患者さんが必要なタイミングで必要な情報にアクセスできない」「患者さんの主観的症状が医師に正しく伝わっていない」「医師が患者教育・症状把握に使える時間が限られる」といった課題があります。「マイカルテONC」はこれらの課題解決を目指し、“がん治療に必要な情報を、あなたの手のひらに”をコンセプトとして開発されたPHRサービスです。
このサービスを利用することで、患者は日常の症状記録や治療情報の一元管理が可能となり、最適化された情報提供を受けられます。医療者側もリアルタイムで患者状況をモニタリングでき、副作用や状態悪化の早期発見と適切な対応が可能になります。
医療者向けサイト: https://oncology.welby.jp/medical/index.html
一般の方・患者さん向けサイト: https://oncology.welby.jp/

株式会社Welbyについて
Welbyは2011年からPHRサービスを提供するリーディングカンパニーとして、様々な疾患領域で治療支援デジタルサービスを企画・開発・運用しています。生活習慣病、オンコロジー領域、中枢神経系領域、自己免疫疾患、希少疾患など幅広い領域でPHRサービスを展開しています。
また、臨床研究を対象にPHR/PROを活用したエビデンス創出の支援や、PHR/PRO収集システムの開発・運用も行っており、官民連携を通じてPHRの社会実装を推進しています。

社名: 株式会社Welby(証券コード:4438)
代表者: 代表取締役 比木武 / 山本武
所在地: 〒104‐0031 東京都中央区京橋一丁目11番1号 関電不動産八重洲ビル 4階
事業内容: 患者向け治療支援デジタルサービスの企画・開発・運用
URL: https://welby.jp/

【オプトアウトに関するお知らせ】
本研究では、患者さんの診療情報を用いた後方視的な解析を行っています。研究対象となる患者さんの個人情報は匿名化され、研究目的以外には使用されません。本研究に関して、データ利用を希望されない場合は、以下の問い合わせ先までご連絡ください。
オプトアウトは下記の通りです。

がん患者向けPHR「WelbyマイカルテONC」を用いた患者利用実態の解析に関する情報公開(オプトアウト)について.pdf

お問い合わせ先:
株式会社Welby マーケティング部マネージャー 錢谷聖子
電話:050-5602-4896
住所:東京都中央区京橋一丁目11番1号 関電不動産八重洲ビル 4階

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