Patient Centric Seminar 2018 Autumn-”患者中心の医療”の今を知り、発展させる-

“患者中心の医療”という言葉が広く普及した今、オンコロジー領域をはじめとした医療現場では患者さんの意思を尊重し、アウトカムやQOLの改善に繋げるかという研鑽が各所でなされています。今回のPatient Centric Seminarでは、講師として患者さんや医療者の方をお招きし、講師陣の豊富な経験を基に“患者中心の医療”について議論し、今後の医療に何が必要かを深く再考できる機会にできればと存じます。

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<お問い合わせ先>
株式会社ウェルビー・セミナー事務局 南
Email: seminar@welby.jp
電話:03-6206-2937

プログラム

1.最適な治療選択のためにがん患者と家族が「考え」「感じ」「求める」もの

新規治療薬の登場などによりがんの治療成績は向上し、がん患者の療養生活を支える支持療法も進歩している。一方で、未だ治癒が期待し難いがんもあり、患者はときに治療やがんの進行に伴う身体的、精神的、社会的な苦痛を経験し、中には科学的根拠に乏しい情報とも向き合いながら、治療やその他の療養生活に伴う意思決定を行っている。がんゲノム医療の進展に伴い、新規薬剤や臨床試験に関する情報の重要性が増し、新たに患者のライフステージに応じた意思決定支援やACP(Advance Care Planning)などの試みも始まっているが道半ばであり、主治医のみならず多職種からなる医療者の意思決定支援や、がん患者や家族、地域や社会による理解と支援が必要と考える。

演者:天野 慎介
1973年東京都生まれ、慶應義塾大学商学部卒。2000年に悪性リンパ腫を発症。2度の再発を経験し、化学療法、放射線療法、自家末梢血幹細胞移植などを受ける。自身の経験をもとにがん患者支援活動に関わり、2009年から厚生労働省がん対策推進協議会の委員と会長代理を2期4年務めた。現在、一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン理事長、全国がん患者団体連合会理事長、厚生労働省厚生科学審議会がん登録部会委員、厚生労働省がん診療提供体制のあり方に関する検討会構成員、厚生労働省小児がん拠点病院の指定に関する検討会構成員、厚生労働省患者申出療養評価会議構成員、厚生労働省がんゲノム医療推進コンソーシアム運営会議構成員などを務める。

2.Patient Reported Outcomeの臨床現場での取り組み

患者中心の医療を実現するためには、患者にとって重要な治療アウトカムを、可能な限り直接かつ詳細に収集することが重要になる。そのため、患者の健康状態や治療状況について、自己記入式評価尺度を用いて直接取得する必要性が指摘され、Patient Reported Outcome Measures (PROMs)が注目されている。PROMsは、臨床上の必要性が高いことや、症状を密に観察することにより症状コントロールを改善できる可能性が期待される一方、実際には何をどのタイミングで取得すればよいのか指針が定まっていないことや技術開発の必要性がある。ここでは、わが国の臨床現場での状況について報告し、今後の方向性を検討したい。

演者:小川 朝生
1999年大阪大学医学部卒。2004年、国立病院機構大阪医療センターを経て、2007年より国立がんセンター東病院精神腫瘍科(現国立がん研究センター東病院)勤務。専門は精神医学、精神腫瘍学(がん患者さん、ご家族、遺族のメンタルサポートを担当する領域)。緩和ケアチームとして、治療中の痛みやだるさ、不眠などへの対応を行うほか、患者さんと医療者とのコミュニケーションの支援を行っている。研究では、がん診療連携拠点病院での苦痛のスクリーニングや在宅での症状モニタリングシステムの開発に携わる。

3.臨床研究におけるPROおよびPGHDの活用

患者評価アウトカム(Patient-Reported Outcome)は、痛み、倦怠感、不安、生活の質など、患者評価が最も適切な概念において、その使用が推奨されており、がん、サポーティブケア、精神・神経疾患分野などの臨床研究で広く使われている。また、患者主観評価以外にも、ウェアブル・デバイスから得られるセンターデータは、Patient-generated health data(PGHD) と総称され、服薬状況や患者の日々の活動状況などを評価することができる。一方、尺度の選定、データ収集、解析、結果の解釈などに関する知識や試験運用に関するノウハウは、十分に共有、実践されていない状況があり、本講演では、PROおよびPGHDを用いた臨床研究デザインの紹介や課題について触れる。

演者:宮路 天平
2005年にオーストラリア タスマニア州立大学 人文学部を卒業後、2010年にドイツ アルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルク大学院にて修士課程を修了。2011年より東京大学大学院情報学環 佐倉研究室にて技術補佐員として勤務。現在、東京大学大学院医学系研究科 臨床試験データ管理学講座特任助教(2013年以降)、国立がん研究センター 社会と健康研究センター 健康支援研究部 特任研究員(2016年以降)、東北大学大学院医学系研究科医学統計分野非常勤講師(2017年以降)を併任。

4.”がん患者の治療体験を変える” PRO

スマートフォンの普及やセンサー技術の進歩から、これまで評価することのできなかった患者さんの日常生活の行動や来院までの間の症状変化をデータとして取得することが可能となってきており、PROデータによる患者起点データによるエビデンス創出ニーズが高まっている。これらのPROデータを収集することで、研究的に意義があるだけでなく実臨床においても患者さんの状態を見える化することにつながり、患者さんにとっての治療体験を変える可能性を秘めている。しかし一般的なe-PROは研究目的としてのPROデータ収集に有用であるが、収集したデータを診療の中で医師がモニタリングして診療に活用するなど、患者さんがデータ収集に協力することで自身の治療にとっても役立っているという治療体験につながるには至っていない。Welbyは先ずオンコロジー領域における副作用のPROであるPRO-CTCAEに着目し、実臨床でも有用なe-PROの商品開発を進めておりこの概要について紹介する。

演者:五百川 彰仁
2009年、東京薬科大学薬学部卒業後、薬剤師国家資格を取得。エーザイ株式会社で医薬品情報担当(MR)として、認知症・消化器・骨代謝・関節リウマチ・オンコロジー製品等を担当。その後、人事コンサルティング会社を経て株式会社エス・エム・エスに2014年1月に入社。薬剤師を対象とした主に製薬企業のマーケティング支援の新規事業開発に従事。2015年9月よりWelbyに参画し生活習慣病、CNS領域、臨床研究案件等複数サービスのプロジェクトマネージャーを経て2018年1月執行役員就任。患者とのコミュニケーション理解のために現在も月に数回、保険薬局で薬剤師として勤務している。

協賛企業様

開催概要

【日時】2018年10月31日(水)15:30~17:45 (受付開始15:00)

【会場】株式会社デジタルガレージ(東京都渋谷区恵比寿南3-5-7 デジタルゲートビル 9F)
東急東横線「代官山」駅徒歩約4分 JR「恵比寿」駅徒歩約7分

【費用】無料 ※定員超過などお申し込み状況により、受付を終了させて頂く場合があります。

タイムテーブル

15:00 開場
15:30 開演
15:35 講演① 最適な治療選択のために患者さんとご家族が「考え」「感じ」「求める」もの(天野慎介)
16:05 講演② Patient Reported Outcomeの臨床現場での取り組み(小川朝生)
16:35 休憩
16:55 講演③ 臨床研究におけるPROおよびPGHDの活用(宮路天平)
17:25 講演④ ”がん患者の治療体験を変える” PRO(五百川彰仁)
17:45 閉会の辞

お申し込み

参加をご希望の場合は下記ページよりお願い致します。

※ご参加は原則、製薬会社様、医療機器メーカー様に在職の方とさせて頂いております。
※プログラムの内容は変更となる場合があります。
※定員超過などお申し込み状況により、受付を終了させて頂く場合があります。
※お申し込みフォームで入力頂いた個人情報は本セミナー参加の受付、当日の出席確認のために使用させて頂きます。