がん治療におけるePRO活用の有用性に関するレビュー論文が掲載 〜実臨床でのePRO/PHR普及による治療アウトカム向上を目指して～

株式会社Welby（本社：東京都中央区、代表取締役：比木武/山本武、以下Welby）マーケティング部の錢谷聖子は、国民健康保険小松市民病院（病院長：新多寿、石川県小松市）薬剤科・桂英之薬剤師との共著にて、がん治療における​​電子患者報告アウトカムモニタリング(electric Patient Reported Outcome: ePRO)に​​関する世界各国での取り組みと、臨床現場における活用ポイントをまとめ、この総説論文が2024年4月15日発行の「癌と化学療法」に掲載されました。

【本論文のポイント】
がん化学療法において患者さんへの治療説明に重要な役割を果たすがん専門薬剤師と、患者さん・医療者双方にWEBサービスを提供する企業、それぞれの観点から過去に報告されているePRO関連の論文を精査し、実臨床においてePROを活用するための提案をまとめています。
　●ePRO モニタリングの必要性と有用性を既報の論文に基づいて概観
　●医療機関におけるシステム導入や普及のための問題点と解決策を提示
　●我が国の日常診療における現状と展望について概説

論文オンライン版はこちらからご覧いただけます。
https://www.pieronline.jp/content/article/0385-0684/51040/353

【著者からのコメント】
ePROやPHRという言葉や手法は、がん患者さんにはまだあまり概念として広まっていませんが、まずは医療者にePRO/PHRの実際について理解していただくことで、患者さんと共によりよい治療につなげていただきたいと考えてこの総説をまとめました。
本論文を通じて、WelbyマイカルテONCのみならず多様なePRO/PHRの実臨床における活用が促進され、がん患者さんのアウトカム向上に寄与することができれば幸いです。

【がん医療のためのWelbyの取り組み】
Welbyでは、2023年4月より国立研究開発法人国立がん研究センター（理事長：中釜斉、東京都中央区）中央病院（病院長：瀬戸泰之）と共同研究契約を締結しております。この契約に基づき、「オンコロジーPHRコンソーシアム」を設立し、複数の医療機関と共同でがん患者さん向けのPHR「WelbyマイカルテONC」の実臨床における活用方法について模索しております。

・ご参考：Welby、「オンコロジーPHRコンソーシアム」を設立、 国立がん研究センター中央病院らと PHRを臨床実装する共同プロジェクトを開始
https://welby.jp/category/news/230421110000.html

【癌と化学療法誌とは】
癌と化学療法社の編集委員会により厳重に審査された、 わが国のがん研究に関するトップクラスの論文を掲載する邦文雑誌です。
がんとがん治療に関心を持っているものが、この雑誌さえみていれば、 がんとがん診療に関して少なくとも大きな目こぼしはしないと言われる癌専門誌とされています。

■株式会社Welbyについて
Welbyは、2011年からPHRサービスを提供するリーディングカンパニーとして、様々な疾患領域の患者さんを対象とする、治療支援デジタルサービスの企画・開発・運用をしています。
生活習慣病をはじめとして、オンコロジー領域、中枢神経系領域、自己免疫疾患、希少疾患など、幅広い領域でPHRサービスを提供しています。
様々な疾患領域におけるPHRサービスの実績とID・DB基盤を活かし、臨床研究を対象としてPHR/PROを活用したエビデンス創出の相談から、PHR/PROの収集システムの開発・運用、機器の運用支援までをパートナー企業と連携し推進しています。
また、今後は「PHRサービス事業協会」の活動として、ステークホルダー間の協調を促進し、官民一体でPHRの社会実装を加速させ、患者の医療課題解決への貢献を目指しています。

社名：株式会社Welby（証券コード：4438）
代表者：代表取締役　比木武（ひきたける）/山本武（やまもとたける）
本社所在地：〒104‐0031 東京都中央区京橋一丁目11番1号 関電不動産八重洲ビル 4階
事業内容：患者向け治療支援デジタルサービスの企画・開発・運用
URL：https://welby.jp/

◇本件に関する問い合わせ先
株式会社Welby　広報担当(早坂)
電話番号　　　： 03-6206-2937
メールアドレス： pr@welby.jp