日本臨床内科医学会にて、生活習慣病の外来治療におけるWelbyマイカルテを活用した生活指導改善の調査結果が発表されました。
神奈川県内科医学会 糖尿病対策委員会 委員長 松葉育郎は、2018年9月16日開催の第32回日本臨床内科医学会(神奈川県横浜市、会長:神奈川県内科医学会会長 宮川政昭)において、「PHRを活用した生活習慣病外来の新たな展開の可能性」の題目にてポスター展示を行いました。
生活習慣病の外来治療において、患者さんの日常の情報が不足している中では、正確な生活指導が難しいという問題点が挙げられます。この問題解決のため、株式会社Welby(東京都中央区、代表取締役:比木武、以下Welby)のPHRアプリが導入されました。
今回の調査の主な結果は以下の通りです。
■目的・方法
生活習慣病の外来治療において、患者さんのバイタル記録(運動量、体重、血圧、血糖値、食事など)や日常生活での実態が把握しづらく、情報が不足している中では正確な生活指導が難しいという問題点が挙げられる。
上記問題解決のため、患者さんの状態に合わせて知りたい情報をクリニックで把握できる仕組みを検討。患者さんがスマホで記録したデータを、当院で閲覧できるPHR(Personal Health Record)ツール、「Welbyマイカルテ」を導入した。
■結果
・なかなか歩行をしようとしなかった患者さんが、Welbyマイカルテを導入後、データを気にして自発的に散歩をするようになるといった、患者さんの自発的行動変容が見られた。
・患者さんの実態の把握に役立った。栄養指導の効果がなかなか出ていない患者さんが、毎日の食事記録写真を見て、偏った食事をしていることがわかり是正へとつながった。
・バイタルデータを一望して診察にあたるため、注力すべきポイントがすぐに分かるようになり、診察の効率化につながった。患者さんへも納得のいく分かり易い説明ができる。
・Welbyマイカルテを利用している患者さんは脱落が少なく、治療中断を早期にみつけられ、再診率の向上につながった。
■考察
生活習慣病を診療するクリニックが抱える課題に対して、「Welbyマイカルテ」の活用は、外来受診時だけの”点”の診療から、日常生活データを含めた”線”への時系列を踏まえたIoT治療を可能にする。
「Welbyマイカルテ」の利用を拡大できれば、実臨床下での代謝危険因子(体重、血圧、血糖、脂質)の時系列・定量的な情報収集が可能になる。
さらに多施設において評価することで、今後の生活習慣病治療における新たな治療のエビデンス創出が期待できる。
参考
PHRを活用した生活習慣病外来の新たな展開の可能性
神奈川県内科医学会 糖尿病対策委員会 委員長 松葉育郎
◇株式会社Welbyについて
Welbyは、2011年からPHR(Personal Health Record)サービスを提供するリーディングカンパニーとして、様々な疾患領域の患者さんを対象とする、治療支援デジタルサービスの企画・開発・運用をしています。提供するPHRサービスの一つ「Welbyマイカルテ」は、糖尿病、高血圧などの生活習慣病患者さんを対象に、血糖値や血圧などの自己管理を支援するスマートフォン向けアプリです。また、大手製薬企業と共同で企画し、Welbyが運営するPHRサービスも数多くあり、生活習慣病をはじめとして、オンコロジー領域、中枢神経系領域、自己免疫疾患、希少疾患など、幅広い領域でPHRサービスを提供しています。また様々な疾患領域におけるPHRサービスの実績とID・DB基盤を活かし、臨床研究を対象としてPHR/PROを活用したエビデンス創出の相談から、PHR/PROの収集システムの開発・運用、機器の運用支援までをパートナー企業と連携して提供しています。Welbyは今後も「Empower the Patients」をビジョンに、患者さん中心の医療を実現すべく、日本のPHRサービスをリードしていきます。
●社名:株式会社Welby
●代表者:代表取締役 比木 武(ひき たける)
●本社所在地:東京都中央区日本橋本町3-8-3 東硝ビル5階
●設立年月日:2011 年9月
●事業内容:患者向け治療支援デジタルサービス(PHR)の企画・開発・運用
●URL:https://welby.jp/
◇お問い合わせ窓口
●株式会社Welby 広報担当:鈴木・豊島
●電話番号:03-6206-2937
●メールアドレス:pr@welby.jp