Welby、医療データ利活用のさらなる進化に応え、 PHRプラットフォーム「Welbyマイカルテ」をフルリニューアル 〜セキュリティをさらに強化し、UI/UXを再設計。PHRの利活用の実践を加速する次世代のデジタル基盤として~
株式会社Welby(本社:東京都中央区、代表取締役:比木武、山本武)は、PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)プラットフォーム「Welbyマイカルテ」のフルリニューアルを実施したことをお知らせいたします。
本リニューアルでは、すでに広く活用されているPHRデータ管理機能に加え、ユーザーインターフェースと操作性の設計を根本から見直し、より洗練されたUI/UXを実現しています。さらに、国際標準HL7 FHIR(※1)への準拠やクラウド連携の本格導入を通じて、個人と医療をつなぐデータ基盤としての信頼性・拡張性を大幅に高めています。また、Welbyが推進するPHRデータポータビリティ基盤「WPDP(Welby PHR & Data Portability Platform ※2)」と連携し、Welbyマイカルテにとどまらず他の疾患アプリのデータやマイナポータル連携などを行うことにより統合管理可能な状態へと進化し、PHR利活用の新たな標準インフラとしての役割も担っていきます。WPDP上でPHRデータを管理することで、医療機関、製薬企業等の利用に加え、保険者や自治体、保険会社向け等のPHRデータの実践的な利活用を推進します。
※1) HL7 FHIRは、医療機関間でのデータ交換やPHR連携を可能にするために策定された国際標準仕様です。
※2)WPDPは、個人の健康・医療データをセキュアに管理し、ユーザーの同意に基づいて柔軟に共有・活用できるようにするWelby独自のデータ基盤です。
Welbyマイカルテとは
Welbyマイカルテは糖尿病、高血圧、脂質異常症などの自己管理・医療機関との情報共有ができるアプリです。
このアプリを利用すると血圧・血糖値・体重などの測定値や毎日の食事・運動・お薬の記録が簡単にできます。
血圧計や血糖測定器、体重計、活動量計などと連携の設定を行うことで、測定時のデータを自動的にアプリに記録することができ、収集されたデータは医療従事者や家族と共有することが可能で健康管理や生活習慣の改善・治療にお役立ていただけます。
詳しくはこちらからご覧ください。https://karte.welby.jp/
リニューアルの背景
2012年のサービス提供開始以来、「Welbyマイカルテ」は、個人が自身の健康データを管理・共有するための代表的PHRアプリとして、多くの患者・医療機関に活用されてきました。
しかし近年、医療情報の多様化・精緻化が進み、PHRに求められる要件も「管理」から「活用」へと拡大。さらに、旧来の技術構成では保守性や拡張性に限界が生じていたため、今回のリニューアルでは “将来の医療・健康情報社会”を前提にシステム設計の抜本的見直しを行いました。
主なリニューアルポイント
1. ユーザーUI/UXの刷新
- ホーム画面に記録データの時系列変化を一覧表示
1タップで記録画面へ。直感的な操作性を実現
- 機能を統廃合し、シンプルなユーザービリティを実現
2. データ連携の進化
- Bluetoothからクラウド・IoT連携へ完全移行し、家庭用ヘルス機器とのスムーズな接続を実現
- FreeStyleリブレ2 ®など新たなバイタル項目への機器連携拡張
- 日内データ(複数回測定値)の記録・グラフ表示にも対応
3. セキュリティ・同意管理の強化
- 二段階認証(MFA)の導入によるアカウント保護
- 「誰に・何を・何の目的で・いつまで」共有するかを個別に設定・変更できる高度な同意管理機能を搭載
- データ暗号化・改ざん防止のための変更履歴管理を導入
4. 医療者向け機能の統合・改善
- Welbyシェア機能を介入機能として医療者画面に統合
- 患者グルーピング機能の強化と操作性の向上
5. データ基盤の強化
- HL7 FHIR対応により、医療機関との連携コストの削減と将来的な国際運用も視野に
関係者の皆さまへのご案内について
・一般の方・患者さん向けリニューアルのご案内
https://karte-migration.welby.jp
・医療者向けリニューアルのご案内
https://karte-migration.welby.jp/medical.html
リニューアルがもたらす価値
本リニューアルによって、ユーザーは「必要なときに、必要な相手に、必要な情報だけを安心して共有できる」という体験を、これまで以上に直感的かつ柔軟に実現できるようになります。一方で医療者にとっても、介入・通知・情報管理といった業務が1つの画面に統合されたことで、日常的な診察の中での業務効率が飛躍的に向上します。
今後の展開
リニューアル版は2025年6月末より順次提供開始を予定しており、既存ユーザーは自動的に新バージョンへ移行されます。アプリからの印刷出力対応や通院日管理のほか、ポイントプログラムの再展開や介入機能の高度化など、今後も機能拡張を継続的に実施予定です。また、WPDPとの連携強化により、マイカルテのみならず他の疾患を対象とするアプリのデータやマイナポータルデータ等も統合管理するなど、PHRを基盤とした医療データ活用の新しい可能性を社会に広げてまいります。特に従前の患者さん、医療機関、製薬企業等の利用に加え、保険者や自治体、保険会社向け等のPHRデータの実践的な利活用を推進します。
株式会社Welbyについて
Welbyは、2011年からPHRサービスを提供するリーディングカンパニーとして、様々な疾患領域の患者さんを対象に、治療支援デジタルサービスの企画・開発・運用を行っています。生活習慣病、オンコロジー、中枢神経系疾患、自己免疫疾患、希少疾患など、幅広い領域においてPHRサービスを提供し、その実績を基に臨床研究におけるエビデンス創出を支援しています。
また、パートナー企業と連携し、PHR/PROの収集システムの開発・運用から、機器運用支援まで幅広く対応しています。今後は「PHRサービス事業協会」の活動を通じ、ステークホルダー間の協調を促進し、官民一体となってPHRの社会実装を加速させ、患者の医療課題解決に貢献してまいります。
社名:株式会社Welby(証券コード:4438)
代表者:代表取締役 比木武(ひき たける)/ 山本武(やまもと たける)
本社所在地:〒104‐0031 東京都中央区京橋一丁目11番1号 関電不動産八重洲ビル 4階
事業内容:患者向け治療支援デジタルサービスの企画・開発・運用
URL:https://welby.jp/